高校生が語学留学するタイミングはいつがいい？ - 使える英語を身につける高校生向け海外英語研修ならツアーオデッセイ

高校生で海外に語学留学する場合、どのタイミングが望ましいかは本当に人それぞれです。
英語の習熟は年齢が若いほど良いという意見も聞かれます。
確かに、若いほど土地の文化や言葉に早くなじみ、順応しやすいという面はあります。
しかし、親元を遠く離れた異文化の中で生活していくのは本人ですし、語学力がおぼつかない中で学校生活を送るには、自立心や精神面の強さ、そして異文化を受け入れる柔軟性などがある程度は育っていなくてはならないものです。
そうした意味では、語学を学ぶ目的が自分の中でしっかり固まったときが、留学のベストタイミングと言えます。
本人の明確な希望があることを前提に、留学先の高校卒業を視野に入れた場合は、総合的な観点から高校1～2年生で留学するのが最も現実的です。
子どもを留学させたい親は、子どもの将来を思う一心でつい焦りがちですが、仮に英語が流暢になったとして、それをその後の人生にどう活かすのかまでをシミュレーションしてみることも大切です。
留学してそのまま現地の大学まで卒業し、現地のグローバル企業に就職する、あるいは帰国して日本で進学し、語学力が活かせる企業に就職したり、通訳として独り立ちするなど、将来のビジョンは人の数だけあります。
つまり、自分が望む人生を築くためのきっかけづくりであるという認識が、留学を実のあるものにする秘訣と言えるのです。

高校生の語学留学先に選ばれる英語圏の国は、アメリカ合衆国、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどが一般的です。
これらの国では、基本的に9月の新学期に合わせて、毎年2月頃に留学生の募集を行なうので、留学希望者はこのタイミングに合わせて準備することになります。
特に、語学力にハンディがある留学生の場合、中途編入では卒業に必要な単位を短期間で取得することはかなり難しいので、9月入学を基本とし、個々の英語力のレベルに応じて1学年下のクラスに編入したり、もう1年間在籍して卒業するなど、現実的な目線でプランを立てることが大切です。
また、現地の高校を卒業して国内の大学受験をしたい場合は、帰国子女枠やAO入試を利用できる大学が増えて選択肢が広がったことも、留学生にとっては追い風と言えます。
日本と海外では学期の始まりのタイムラグが問題にされますが、留学先で様々なことを体験するうちには進路や将来への希望が変わることもあるので、先々のことをむやみに心配せず柔軟に構えているほうが、良い結果をもたらすこともあるようです。
若い時期にしかないチャンスは、タイミングを外さずに思いきってつかむこと。
これこそが、留学という貴重な経験を成功に導くカギとなるのです。